ここ最近ではかなり一般的になりつつある犬の避妊去勢手術ですが、メリット・デメリットのほかに、手術をすることで愛犬の性格が変わるとする研究結果があることをご存知でしょうか?
性格が変わってしまうことが心配でなかなか踏み出せない方も多いのかもしれないので、このたび去勢手術を受けたラテミル変化も含めて情報を提供していきます!
いきなり動物病院に連れていかれたからびっくりしたよね!
病気になるリスクも減らせるから僕は良かったよ!
今回は、マルプーの去勢手術の方法や目的、メリットやデメリット、気になる手術のリスクなどについてご紹介していきます。
この記事はこんな方におすすめ
・去勢手術を考えている
・マーキングに困っている
マルプーの去勢手術とは
去勢手術とは、精巣の外科的処置で「睾丸摘出術」を指します。
実際には、陰嚢(いんのう)の少し頭側を切開し、中の精巣だけを取り出すようです。
女の子の避妊手術とは違って、開腹しない手術なので、体に対する負担やリスクは避妊手術よりは少ないです。
治療を目的に行うこともありますが、基本的にはさまざまな疾患の予防や、行動をコントロールする目的で行われることが多いです。
マルプーの去勢手術の費用
愛犬の去勢手術を考えていても、実際にはどのくらいの費用がかかるのか不安ですよね。
動物病院は自由診療のため、去勢手術にかかる診察費や手術費、入院費は動物病院によって異なります。
一般的に去勢手術の相場はトータルで30,000円~50,000円程度の費用(小型犬〜中型犬)といわれています。
去勢手術のほかにも、術前検査代、手術中に使用した薬剤代、麻酔代、処方される薬代、抜糸などに費用がかかります。
実際にラテミルが受けた去勢手術でかかった費用がこちらです。
診療内容 | 金額 |
犬 去勢手術 10㎏まで | 29,000円 |
フロントラインプラスXS | 1,300円 |
歯科レントゲン | 3,000円 |
小計 | 33,300円+税 |
基本的に去勢手術にかかった費用はペット保険の適用外となります。
保険は定期的に費用を支払った人に対し、予期せぬ病気や怪我をしたときにその治療費を補償するもので、自発的に行った治療もしくは予防に対しては保証できないためです。
ただ、避妊去勢手術は対象外でも、適切な時期に去勢手術を受けていることで、将来的に一部の病気になるリスクが減るため、その後のペット保険の保険料が割引されるケースがあったりするので保険会社に確認しましょう。
マルプーの去勢手術に補助金が出る自治体もある
犬の去勢手術や避妊手術に対して、助成金や補助金が出る自治体があることをご存知でしょうか?
これは、住んでいる、または犬を飼育している地域の市区町村が、避妊去勢手術に対して費用の一部もしくは全額を負担してくれる制度で、捨て犬や捨て猫問題への対策から取り組まれています。
これはありがたい制度だね!
茨城県つくば市
条件:市内に住民票を登録している人が市内で飼育する犬
方法:手術予定日の2週間前までに市の窓口で申請
補助金額:去勢手術は3,000円/避妊手術は4,000円
つくば市の公式ページはこちら
愛知県名古屋市
条件:市内で狂犬病予防法に基づく登録が済んでいる犬を所有する在住者
方法:市内の保健センター又は動物愛護センターで交付された避妊去勢手術補助券を市の指定する獣医師に提出
助成金額:去勢手術は名古屋市から1,600円、名古屋市獣医師会から3,200円合計4,800円/避妊手術は名古屋市から3,200円、名古屋市獣医師会から合計6,400円
名古屋市の公式ページはこちら
千葉県香取市
条件:市内在住で市税などの滞納がない飼い主で、販売を目的として飼育されていない犬
方法:手術後1年以内に市の窓口に申請
補助金額:1頭につき5,000円
香取市の公式ページはこちら
マルプーの去勢手術の流れ
マルプーの去勢手術前
まずは手術を行う病院に相談に行きましょう。
子犬であれば、成長具合や睾丸が下りてきているかなどを診てもらった上で、手術日を決めることになります。
また、健康な状態で行うことが基本となりますので手術前の体調管理には気をつけましょう。
万が一、下痢や嘔吐がある、食べる量がいつもより少ないなど、体調不良がある場合には、予約日当日であってもすぐに獣医さんに相談して、手術を延期するのが賢明です。
また、手術後は抜糸も含め1週間から10日ほどは、全身のシャンプーやカットを行うことはできませんので、トリミングが必須の犬種の場合は、事前にカットなどを済ませるようにするとよいです。
マルプーの去勢手術当日
当日は絶食・絶水を指示されることが多いです。
これは、全身麻酔時に嘔吐によって、誤って気管に入ってしまうのを防ぐ目的があります。
絶食・絶水がどのくらい前から必要なのかは必ず動物病院からの指示があるので確認して忘れずに実行しましょう。
マルプーの去勢手術後
手術後は、1週間から10日後を目安に抜糸が行われるまでの間は過激な運動は避けるのが賢明です。
通常のお散歩や室内での生活は、特に制限をする必要はありません。
退院直後はまだ手術部位に痛みがあり、家に帰った安心感から傷口をなめようとする犬がほとんどです。
しかし、手術の傷口をなめてしまうと傷が治りにくくなり傷口が開いてしまうこともありますので注意が必要です。
傷を気にするようであれば、抜糸まではエリザベスカラーや手術後用の洋服を着させて、傷口をなめないようにさせましょう。
ラテミルはエリザベスカラーだと生活しにくそうだったので、こちらの術後服を着用して、抜歯まで過ごしました。
戦隊ヒーローみたいで意外とかわいいです。
家に戻ってきた直後は、とにかく自宅でゆっくりと過ごしリラックスさせてあげましょう。
翌日になっても元気がなく食欲がないなど、いつもと違う様子なら動物病院に連絡し指示を仰ぎましょう。
マルプーの去勢手術のメリット
マーキングが減る
性成熟が始まると、ホルモンの影響で縄張り意識が芽生えるため、マーキングし始めます。
し始めの最初のタイミングで手術すれば、ホルモンの分泌が抑えられてマーキング行動は収まることが多いです。
ただ、この時期を逃しマーキングが習慣になってしまうと、手術をしても収まらない可能性があるので注意が必要です。
病気を防げる
睾丸を摘出してしまうので、精巣腫瘍など睾丸の病気になる可能性がなくなります。
特に陰睾でお腹の中に精巣が残ってしまった子は癌化する確率が高いことがわかっているので、その点において去勢手術は積極的に検討した方が良いといえそうです。
それ以外にも、前立腺のような男の子特有の器官の疾患、肛門周囲腺腫や会陰ヘルニアなどの疾患を予防、または治療することにも役立ちます。
また、てんかんや内分泌異常など、全身性の疾患のコントロールに有効な場合もあるので獣医師に相談しましょう。
ストレスが減る
未去勢の場合、他の犬に対する攻撃性、縄張り本能などさまざまな部分でストレスを感じてしまいます。
去勢手術をすることで、そのようなストレスを予防することができることもメリットです。
マルプーの去勢手術のデメリット
手術にリスクが伴う
去勢手術は、全身麻酔をかけて行います。
どんなに若くて健康な子であっても、100%安全な麻酔というのはなく、事前検査をして異常がなかったとしても、不慮の事故が起きる可能性は万が一にもあります。
十分に説明を聞いて納得した上で、決断するようにしてください。
太りやすくなる
去勢手術を受けると、繁殖に使っていた分のエネルギーが不要になるため、代謝が落ちて体重が増えやすくなります。
避妊手術を受けたら肥満になってしまわないよう、しっかりと体重をコントロールすることが重要です。
去勢後は、適切な食事管理と、筋肉がつけられるような運動を積極的に行うようにしましょう。
毛質や毛色が変化するケースも、まれにあるようです。
マルプーの去勢手術後の変化【ラテミルの場合】
食欲は激増
ラテミルの場合は、「代謝が落ちたから」というよりも、食欲が爆増しているような気がしてなりません。
術前はあまりカリカリだけで食べきることはありませんでしたが、お皿を舐めるレベルで全部きれいに食べてます。
人間でいうところの、「禁煙したらご飯がおいしくて仕方ない」みたいな感じなのでしょうか。
ちょっと、太る前にダイエットフードなども検討しようかと考えています。
穏やかになった
去勢手術をした犬は、手術前よりも穏やかになると言われることが多いです。
ラテミルの場合も例に漏れることはなく、かなり穏やかになりました。
ミルは特に、積極的に甘える方ではありませんでしたが、術後はそばを離れようとしないほど甘えん坊になっています。
問題行動が少なくなった
術後には、性ホルモンによって起こるいわゆる問題行動が少なくなるとも言われています。
ラテミルの場合は、手術をした時期が遅かったのもあるのか、マーキングの行動はまだ行っていますが、回数は減ってきているような体感があります。
もう少し、早くにやればよかったとちょっと後悔しています。
去勢手術後の変化 【他の飼い主さんの場合】
トイプードルを飼っている60代女性
性格的におとなしくなったような気がします。
それまでは、自分より大きな犬に対してもぐいぐい近寄って行ったのに、自分から他に犬に向かっていくことが減りました。
他に犬からワンワンと吠えられることがなくなりました。また、食が細く既定の分量の餌をあげてもいつも残していたのに、食欲が出てもりもりと完食するようになり体が太り丸くなりました。
柴犬を飼っている30代女性
手術前は、ドッグランに連れて行くと結構他のわんこたちに、喧嘩を売るように突っかかって行ってトラブルになったりすることが多く困っていました。
でも去勢手術をしたあとは、かなり穏やかな性格になりドッグランに連れて行っても他ワンコたちにあまり関心を示さなくなり、当然ながら喧嘩に発展することがほとんど無くなりました。
今は安心してドッグランにも連れて行ってあげられます。
チワワを飼っている50代女性
生後8ヶ月くらいで去勢したのですが、それまで1kgちょっとだった体重がなんと3倍近くに増えました。
そして、体重が増えたため腰に負担がかかり、ヘルニアを発症してしまいました。
定期的に病院にかかる羽目になり、飲み薬が手放せなくなりました。
ミニチュアダックスを飼っている50代男性
我が家では、生後6ヵ月(去勢が可能となる時期)に去勢を行いました。
若い時期に手術をしたので、当初は性若いかして格に関しては変化はなく、やんちゃでしたが、成犬になっていますが、性格はおとなしいくなったように思います。
また、去勢することで比較的長生きすると言われていますが、現在16歳の老犬となっていますが、比較的元気です。
パピヨンを飼っている40代女性
よく食べるようになって、太ってしまったので食事の量や回数を調整しています。
餌トレーニングをしてちゃんと体を動かすようにしてダイエットをさせていますが、とても大変です。
逆に、手術をしたらマーキングをしなくなったのはすごいよかったです。
マルプーの去勢手術のまとめ
以上で、マルプーの去勢手術の方法や目的、メリットやデメリット、気になる手術のリスクなどについてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
麻酔のデメリットだけはこわいけど、メリットもたくさんあったね!
ぼくはご飯がおいしくなったから大満足だよ!
犬の去勢手術は、愛犬の幸せを考える飼い主一人ひとりが判断しなければならない難しい問題のひとつです。
リスクもしっかり把握して、愛犬にとって最善の方法は何なのかを判断してワンちゃんライフを楽しんでくださいね!
術後、お留守番させているのが心配な場合にはドッグカメラを設置することをおすすめします。
筆者もこの機会を機に、新しいドッグカメラに切り替えて、安心して仕事をすることができました。
おすすめのドッグカメラはこちらでご紹介していますのでぜひご覧になってください。
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