マルプーを飼いたいと考えている方にとって、「吠えやすいのかどうか」は気になるポイントではないでしょうか。マンションやアパートなど集合住宅での飼育を検討している場合、近隣への配慮から吠え声の大きさや頻度は特に重要な判断材料となります。
結論からお伝えすると、マルプーは比較的吠えにくい犬種として知られています。ただし、個体差や環境、しつけの方法によって吠え癖がつくこともあるため、正しい知識を持って飼育に臨むことが大切です。
本記事では、マルプーの吠えに関する実態から、吠える原因、効果的なしつけ方法まで詳しく解説します。マルプーとの暮らしを検討している方はもちろん、すでに飼育していて吠え癖に悩んでいる方にも役立つ情報をお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。
マルプーとはどんな犬種?基本情報をおさらい

マルプーについて吠えの傾向を理解するためには、まず犬種としての特徴を知っておく必要があります。親犬種であるマルチーズとトイプードルそれぞれの性質が、マルプーの行動パターンに大きく影響を与えているためです。
マルチーズとトイプードルのミックス犬
マルプーは、マルチーズとトイプードルを交配させて生まれたミックス犬(ハーフ犬)です。両親犬種の良いところを受け継ぐことが多く、ペットとして非常に人気の高い犬種となっています。
マルチーズは愛玩犬として長い歴史を持ち、穏やかで愛情深い性格が特徴的。一方、トイプードルは非常に賢く、活発で社交的な性格を持つことで知られています。マルプーはこの両方の特性をバランスよく受け継いでおり、飼いやすさと愛らしさを兼ね備えた犬種といえるでしょう。
体重は2キロから4キロほどの小型犬で、成犬になっても膝の上に乗せられるコンパクトなサイズ感が魅力的。毛色はクリーム、アプリコット、ホワイト、ブラックなど多彩なバリエーションがあり、個体ごとに異なる見た目を楽しめます。
マルプーの基本的な性格傾向
マルプーの性格は個体によって異なりますが、一般的に以下のような傾向が見られます。
まず挙げられるのが「明るく活発」という点。トイプードル譲りの遊び好きな性格で、飼い主と一緒に遊ぶことを好みます。散歩や室内での遊びを通じて適度な運動をさせることで、エネルギーを発散させてあげましょう。
次に「甘えん坊で飼い主への愛情が深い」という特徴があります。マルチーズの愛玩犬としての気質を受け継いでおり、飼い主のそばにいることを好む傾向が強いようです。留守番が長時間になると分離不安を起こすこともあるため、注意が必要となります。
また「賢くしつけやすい」点も見逃せません。トイプードルの高い知性を受け継いでいるため、基本的なしつけは比較的スムーズに進むことが多いでしょう。ただし、賢さゆえに飼い主の態度を見抜いてしまうこともあるため、一貫性のあるしつけが求められます。
一方で「警戒心が強い一面もある」という点は認識しておくべきです。見知らぬ人や環境の変化に対して敏感に反応することがあり、適切な社会化トレーニングを行わないと吠え癖につながる可能性も考えられます。
マルプーは吠えやすい?吠えにくい?実態を解説

マルプーの吠えについては「吠えにくい」という評価と「意外と吠える」という声の両方が聞かれます。実際のところはどうなのでしょうか。ここでは、マルプーの吠えに関する実態を詳しく見ていきましょう。
結論:比較的吠えにくいが個体差がある
マルプーは、犬種全体としては比較的吠えにくい部類に入ります。親犬種であるマルチーズ、トイプードルともに、極端に吠えやすい犬種ではないためです。
マルチーズは愛玩犬として室内飼育を前提に改良されてきた歴史があり、激しく吠え続けるような行動は少ない傾向にあります。トイプードルも知性が高く、むやみに吠えるよりもコミュニケーションを通じて要求を伝えることを覚えやすい犬種として知られています。
この両方の特性を受け継いだマルプーは、適切な環境としつけがあれば、無駄吠えの少ない穏やかな家庭犬として暮らせるでしょう。集合住宅での飼育にも向いており、初心者の方にも飼いやすい犬種といわれる所以でもあります。
ただし、すべてのマルプーが吠えにくいわけではありません。遺伝的な気質、育った環境、しつけの方法などによって個体差が生じることは覚えておきたいポイントです。
親犬種から見る吠えの傾向
マルプーの吠え傾向を理解するために、親犬種それぞれの特性をもう少し詳しく見てみましょう。
マルチーズは基本的に穏やかな性格ですが、飼い主への依存心が強いため、分離不安からくる吠えが見られることがあります。また、甘やかされて育つと要求吠えを覚えてしまうケースも少なくありません。繊細な性格ゆえに、環境の変化やストレスに敏感に反応して吠えることもあるでしょう。
トイプードルは賢く、吠えることで飼い主の反応を引き出せると学習すると、意図的に吠えるようになることがあります。活発な性格のため、運動不足やエネルギーの発散不足が続くと、ストレスから吠え行動につながる場合も。警戒心から見知らぬ人や物音に反応して吠えることもありますが、社会化が十分であれば落ち着いた対応ができるようになります。
マルプーはこれらの特性を両方受け継ぐ可能性があるため、どちらの傾向が強く出るかは個体によって異なるのが実情です。
マルチーズ寄り・トイプードル寄りで違いはある?
マルプーは見た目だけでなく、性格面でもマルチーズ寄りの子とトイプードル寄りの子に分かれる傾向があります。吠えに関しても、どちらの気質が強いかによって違いが出ることが考えられます。
マルチーズ寄りの性格を持つマルプーは、比較的おっとりとしていて吠えにくい傾向があるものの、甘えん坊な面が強く出ると分離不安からの吠えが心配されます。飼い主への依存度が高いため、一人での留守番時に不安から吠え続けてしまうケースも見受けられるようです。
トイプードル寄りの性格を持つマルプーは、活発で好奇心旺盛な反面、刺激に対する反応が敏感になりやすい傾向があります。知性が高いため、吠えに対する飼い主の反応を見て行動を学習してしまうことも。逆にいえば、適切なしつけを行えば吠えをコントロールしやすいともいえるでしょう。
実際にはマルチーズとトイプードルの特性がミックスされているため、単純にどちらかの傾向だけが出るわけではありません。個々のマルプーをよく観察して、その子に合った対応をすることが重要となってきます。
マルプーが吠える主な原因と種類

マルプーの吠えを効果的に対策するためには、なぜ吠えているのかを理解することが欠かせません。吠えには必ず理由があり、その原因によって対処法も異なります。ここでは、マルプーによく見られる吠えの種類とその原因を解説していきましょう。
警戒吠え:見知らぬ人や物音への反応
警戒吠えは、マルプーが何かに対して警戒心を抱いたときに発する吠え声です。来客時のインターホン、郵便配達員の足音、窓の外を通る人影など、普段と異なる刺激に反応して吠えることがあります。
マルプーは体が小さいため、自分より大きな存在や未知のものに対して本能的に警戒心を抱きやすい傾向があるでしょう。特に社会化が不十分な場合、さまざまな刺激に対して過敏に反応してしまいます。
警戒吠えの特徴としては、短く鋭い吠え声を繰り返すことが挙げられます。吠えながら後ずさりしたり、毛を逆立てたりする様子が見られることも。飼い主に何かを知らせようとしている意図もあるため、完全に抑え込むのではなく、適度にコントロールする方向で対応するのが望ましいでしょう。
要求吠え:何かを欲しがっているとき
要求吠えは、マルプーが飼い主に対して何かを要求しているときの吠え声です。「ご飯が欲しい」「遊んでほしい」「ケージから出してほしい」「抱っこしてほしい」など、さまざまな要求を吠えることで伝えようとします。
マルプーは甘えん坊な性格の子が多く、飼い主にかまってもらいたい気持ちが強い傾向があります。過去に吠えたら要求が通った経験があると、「吠えれば何でも叶う」と学習してしまい、要求吠えが習慣化してしまうことも珍しくありません。
要求吠えの声は、警戒吠えよりも高めで、どこか訴えかけるような響きを持つことが多いようです。飼い主の顔を見ながら吠えたり、前足でパウイングしながら吠えたりする仕草が見られることもあるでしょう。
分離不安による吠え:留守番中の寂しさから
分離不安による吠えは、飼い主と離れることへの不安やストレスから生じるものです。マルプーは飼い主への愛着が強い犬種のため、分離不安を起こしやすい傾向があるといわれています。
留守番中にずっと吠え続けている、外出の準備を始めると吠え出す、帰宅すると近隣から苦情を受けていたなどのケースは、分離不安が原因である可能性が高いでしょう。吠えだけでなく、破壊行動や排泄の失敗を伴うこともあります。
分離不安からの吠えは、単なるしつけの問題ではなく、精神的なケアが必要な場合も。深刻な場合は獣医師やドッグトレーナーに相談することをおすすめします。
興奮吠え:嬉しすぎて吠えてしまう
興奮吠えは、マルプーが嬉しさや興奮を抑えきれずに発する吠え声です。飼い主が帰宅したとき、大好きなおやつを見たとき、散歩に行くと分かったときなど、ポジティブな感情が高まった場面で見られます。
活発なトイプードルの気質を受け継いだマルプーは、テンションが上がりやすく、興奮を吠えで表現してしまうことがあるでしょう。飼い主としては嬉しい反応にも思えますが、過度な興奮吠えは近隣への迷惑になることもあるため、適度にコントロールできるようしつけることが大切です。
興奮吠えの声は、高く弾むような響きが特徴的。しっぽを激しく振りながら、ぴょんぴょん跳ねるように吠えることもあります。
不安・ストレスからの吠え
不安やストレスを感じたときに吠えるケースも見られます。環境の変化(引っ越し、家族構成の変化など)、体調不良、運動不足、飼い主との関係性の問題など、さまざまな要因がストレスにつながり得るでしょう。
マルプーは繊細な性格の子も多いため、些細な変化でも不安を感じやすいことがあります。普段と違う場所に連れて行かれたとき、新しい家具が置かれたとき、家族の誰かが長期間不在になったときなどに吠えが増えることも考えられます。
ストレスからの吠えは、原因を取り除くか、ストレス耐性を高める対策が必要。日常的な運動や遊びでエネルギーを発散させること、安心できる居場所を確保することなどが有効となります。
体調不良を訴えている場合も
吠えの原因として見落としがちなのが、体調不良を訴えているケースです。痛みや不快感があるとき、マルプーは吠えることでそれを伝えようとすることがあります。
特に注意したいのは、急に吠えが増えた場合や、これまで吠えなかった状況で吠えるようになった場合。食欲の変化、元気のなさ、歩き方の異常など、他の症状が伴っていないかよく観察してください。
マルプーがかかりやすい病気には膝蓋骨脱臼(パテラ)や涙やけなどがありますが、関節の痛みなどが吠えにつながることもあるでしょう。気になる変化があれば、早めに獣医師に相談することをおすすめします。
マルプーの吠えでよくある相談事例

マルプーの飼い主からよく寄せられる吠えに関する相談を紹介します。同じような悩みを抱えている方は、参考にしてみてください。
ケージから出たくて吠え続ける
マルプーの飼育を始めたばかりの飼い主からよく聞かれるのが、「ケージから出たがって吠え続ける」という相談。特に子犬の時期は、ケージ内にいることに慣れておらず、飼い主のそばにいたい気持ちから吠え続けてしまうことがあります。
この問題への対処としては、まずケージを「嫌な場所」ではなく「安心できる自分の居場所」として認識させることが重要です。ケージの中でおやつを与えたり、お気に入りのおもちゃを入れたりして、ポジティブな印象を持たせましょう。
また、吠えているときに反応してケージから出してしまうと、「吠えれば出してもらえる」と学習してしまいます。吠えているときは無視し、静かになってから出すというルールを徹底することが大切。最初の数日間は辛いかもしれませんが、一貫した対応を続けることで改善が期待できるでしょう。
夜中に吠えて眠れない
「夜中にマルプーが吠えて家族が眠れない」という相談も多く寄せられます。特に子犬や新しく迎えた犬は、環境に慣れていないことや寂しさから夜間に吠えてしまうことがあるようです。
夜間の吠えへの対処としては、まず日中に十分な運動と遊びでエネルギーを発散させることが基本となります。疲れていれば夜はぐっすり眠りやすくなるでしょう。
また、寝床の環境を見直すことも効果的です。飼い主の気配が感じられる場所にケージを置く、薄暗く落ち着ける空間を作る、適度な温度を保つなど、安心して眠れる環境を整えてあげてください。
それでも改善しない場合は、分離不安の可能性も考慮に入れる必要があります。徐々に一人で過ごす時間を増やすトレーニングを行うことで、夜間の吠えが減っていくことも期待できるでしょう。
来客時に吠えが止まらない
「インターホンが鳴ったり来客があったりすると吠えが止まらない」という悩みを持つ飼い主も少なくありません。警戒心からくる吠えであり、見知らぬ人から家族を守ろうとする本能的な行動の表れでもあります。
この問題への対処としては、まずインターホンの音に対する反応を和らげるトレーニングが有効です。インターホンの音を録音して、おやつを与えながら繰り返し聞かせることで、音とポジティブな体験を結びつけていきましょう。
来客に対しては、最初から無理に対面させるのではなく、徐々に慣れさせていく方法がおすすめ。来客時には一旦別の部屋に移動させ、落ち着いてから紹介するなど、段階的なアプローチを心がけてください。
散歩中に他の犬や人に吠える
「散歩中に他の犬や通行人に吠えてしまう」という相談も見られます。社会化が不十分な場合や、過去に嫌な経験をした場合に起こりやすい問題といえるでしょう。
対処法としては、まず吠える対象との距離を十分に取ることから始めます。吠え出す前に別の方向に誘導したり、おやつで注意を引いたりして、対象から意識をそらすトレーニングを繰り返しましょう。
少しずつ距離を縮めていき、落ち着いていられたらしっかり褒めることで、他の犬や人がいても吠えずにいられるようになっていきます。無理に近づけようとすると恐怖心が増してしまうため、あくまで犬のペースに合わせた対応が重要です。
吠えないマルプーに育てるためのしつけ方法

マルプーの無駄吠えを防ぐためには、子犬のうちから適切なしつけを行うことが効果的です。ここでは、吠えにくいマルプーに育てるための具体的な方法を紹介していきます。
社会化トレーニングの重要性
社会化トレーニングは、マルプーを吠えにくい犬に育てるための基盤となる重要なステップです。社会化とは、さまざまな人、動物、環境、音などに慣れさせ、過度な恐怖や警戒心を持たないようにする過程を指します。
特に生後3週間から14週間ほどの「社会化期」は、犬が新しい経験を受け入れやすい時期。この期間にできるだけ多くのポジティブな経験を積ませることが望ましいでしょう。
具体的には、さまざまな年齢や性別の人と触れ合わせる、ワクチン接種後には他の犬と遊ばせる、車や電車など乗り物に慣れさせる、インターホンやドライヤーなど生活音を聞かせるなどの経験を積ませていきます。
新しい経験をさせる際は、犬が恐怖を感じないよう段階的に進め、良い経験として記憶に残るようおやつや褒め言葉を活用することがポイント。無理に慣れさせようとすると逆効果になることもあるため、犬の反応をよく観察しながら進めてください。
吠えても無視する基本姿勢
要求吠えへの対処として最も基本的かつ効果的なのが、「吠えても反応しない」という姿勢を貫くことです。犬は吠えることで飼い主の注目を集めようとしますが、反応がなければ「吠えても意味がない」と学習していきます。
実践の際に注意したいのは、「完全に無視する」ということ。視線を合わせない、声をかけない、触らない、近づかないを徹底してください。「ダメ」と叱ることも反応になってしまうため避けましょう。
吠えを無視し続け、犬が静かになった瞬間を見逃さずに褒めることが大切。「静かにしていれば良いことがある」と理解させることで、吠えの頻度が減っていきます。
ただし、この方法は根気が必要です。無視を始めた直後は「もっと吠えれば反応してくれるかも」と吠えが激しくなる「消去バースト」という現象が起きることも。ここで折れてしまうと逆効果になるため、一貫した態度を保つことが求められます。
「静かに」のコマンドを教える
吠えをコントロールするために、「静かに」というコマンドを教えることも有効な方法です。犬が吠えているときに静かにさせ、その状態を維持できるようトレーニングしていきましょう。
まず、犬が吠えている状態でおやつを鼻先に近づけます。おやつに意識が向くと一瞬静かになるので、そのタイミングで「静かに」と声をかけ、おやつを与えます。犬が吠えを止めたらすかさず褒める、という流れを繰り返し練習してください。
次第に、おやつなしでも「静かに」というコマンドで吠えを止められるようになっていきます。ただし、焦らず段階的に進めることが成功の秘訣。最初は静かにしている時間が1秒でも良いので、徐々に時間を延ばしていきましょう。
このトレーニングは、警戒吠えなど完全に止めることが難しい吠えに対しても有効です。「知らせてくれてありがとう。もう大丈夫だよ」という意味を込めて「静かに」と伝えることで、犬も安心して吠えを止められるようになるでしょう。
吠える原因を取り除く環境づくり
しつけと並行して、吠えの原因となる刺激を減らす環境づくりも重要です。物理的に吠えにくい環境を整えることで、トレーニングの効果も上がりやすくなります。
窓の外を見て吠える場合は、カーテンを閉めたり、窓に目隠しフィルムを貼ったりして視界を遮ることが効果的。外の物音に反応する場合は、テレビやラジオの音をかけてかき消すのも一つの方法といえるでしょう。
インターホンの音に反応する場合は、音量を下げたり、音色を変えたりすることで反応が減ることもあります。来客時にはあらかじめおやつを準備しておき、吠え出す前に別の行動に誘導するのも効果的な対策です。
また、犬が落ち着ける居場所を用意することも大切。クレートやケージにブランケットをかけて、安心できる「巣」のような空間を作ってあげると、不安からくる吠えが減ることも期待できます。
適切な運動と遊びでエネルギー発散
運動不足やエネルギーの発散不足は、さまざまな問題行動の原因となります。マルプーは小型犬ですが、活発なトイプードルの血を引いているため、適度な運動は欠かせません。
1日2回、各15分から30分程度の散歩を目安にしましょう。散歩以外にも、室内でのボール遊びや引っ張りっこなど、体を動かす遊びを取り入れることをおすすめします。
また、マルプーは賢い犬種のため、頭を使う遊びも効果的です。知育玩具やノーズワーク(嗅覚を使った遊び)など、頭と体の両方を使う活動で満足感を得られれば、無駄吠えが減ることも期待できるでしょう。
十分に運動した後は、満足感とともに適度な疲労感があるため、落ち着いて過ごせる時間が増えます。エネルギーが有り余っている状態では、どんなにしつけを頑張っても効果が上がりにくいもの。運動と遊びは吠え対策の基本と考えてください。
マルプーの吠え癖が直らない場合のチェックポイント

しつけを続けているのにマルプーの吠えが改善しない場合、いくつかの点を見直してみる必要があります。ここでは、改善が見られないときに確認すべきポイントを解説しましょう。
しつけの一貫性が保たれているか
吠え対策がうまくいかない原因として最も多いのが、しつけの一貫性の欠如です。家族の中で対応が異なっていたり、その日の気分によって対応を変えていたりすると、犬は混乱してしまいます。
たとえば、ある人は吠えを無視し、別の人は叱り、また別の人は反応してしまうという状況では、犬は何が正しい行動なのか理解できません。「この人には吠えれば反応してもらえる」と学習してしまうと、吠えが強化されてしまいます。
また、「今日は疲れているから」と要求吠えに応じてしまったり、「かわいそうだから」と無視を途中で止めてしまったりするのも逆効果。たまに要求が通る経験があると、「もっと粘れば通るかも」と吠えが激しくなってしまうのです。
家族全員で対応を統一し、どんなときも同じルールで接することが改善への近道となります。
褒めるタイミングは適切か
しつけにおいて褒めるタイミングは非常に重要です。犬は「今この瞬間」の行動と結果を結びつけて学習するため、タイミングがずれると効果が激減してしまいます。
吠えを止めたら即座に褒める、静かにしている瞬間を見逃さず褒める、ということを意識してください。数秒遅れただけでも、犬は何を褒められているのか理解できなくなることがあります。
また、「静かにしていて偉いね」という意味で褒めているつもりが、実際には犬が別の行動をしているタイミングで褒めてしまっていることも。客観的に自分の対応を振り返ってみると、改善点が見つかるかもしれません。
クリッカートレーニングを取り入れるのも一つの方法。「カチッ」という音で正しい行動を的確にマークできるため、タイミングのずれを最小限に抑えられます。
叱り方が逆効果になっていないか
吠えに対して大きな声で叱ってしまうのは、よくある間違いの一つ。飼い主が大きな声を出すと、犬は「一緒に吠えてくれている」と勘違いしてしまうことがあります。
また、叱ることで一時的に吠えが止まったとしても、根本的な解決にはなりません。恐怖心から吠えを我慢しているだけで、飼い主との信頼関係が損なわれるリスクも考えられるでしょう。
叱る代わりに、吠えを無視する、別の行動に誘導する、環境を変えるなど、ポジティブなアプローチを心がけることが大切です。犬が自発的に「吠えないほうが良いことがある」と学習できるしつけを目指しましょう。
体調面の問題がないか
吠えが急に増えた場合や、これまでと違う吠え方をするようになった場合は、体調面の問題を疑ってみる必要があります。痛みや不快感があると、犬はそれを吠えで訴えることがあるためです。
食欲の変化、排泄の異常、歩き方の変化、触ると嫌がる部位があるなど、吠え以外の変化がないかよく観察してください。気になる点があれば、早めに獣医師に相談することをおすすめします。
また、シニア期に入ると認知機能の低下から吠えが増えることもあります。夜中に意味もなく吠える、同じ場所をぐるぐる回るなどの行動が見られる場合は、認知症の可能性も考慮に入れるべきでしょう。
分離不安など専門家への相談が必要なケース
しつけを続けても改善が見られない場合、分離不安症などの問題が隠れている可能性があります。分離不安は単なる「しつけ不足」ではなく、精神的なケアが必要な状態といえるでしょう。
留守番中にずっと吠え続ける、破壊行動を起こす、排泄の失敗が続く、飼い主が出かける準備を始めると過度に興奮するなどの症状がある場合は、専門家への相談をおすすめします。
動物行動学に詳しい獣医師やドッグトレーナーに相談することで、適切な対処法のアドバイスを受けられるでしょう。場合によっては薬物療法と行動療法を組み合わせた治療が行われることもあります。
一人で抱え込まず、早めに専門家の力を借りることが、マルプーと飼い主双方にとって最善の選択となることも多いのです。
初心者がやりがちな吠え対応の間違い

マルプーの吠え対策において、よかれと思ってやったことが逆効果になってしまうケースは少なくありません。ここでは、初心者がやりがちな間違いとその問題点を解説していきます。
吠えているときに抱っこしてなだめる
マルプーが吠えているとき、「怖かったね」「大丈夫だよ」と抱っこしてなだめてしまう飼い主は多いもの。しかし、この対応は吠え行動を強化してしまう可能性があります。
犬にとって、飼い主に抱っこされて優しい声をかけられることは「ご褒美」に等しい体験です。吠えているときにこのご褒美を与えると、犬は「吠えたら良いことがあった」と学習してしまうでしょう。
吠えに対しては基本的に無視し、静かになってから抱っこや声かけをするようにしましょう。不安からくる吠えの場合でも、吠えている最中ではなく、落ち着いてから安心させるほうが効果的です。
「ダメ!」と叱ってしまう
吠えている犬に対して「ダメ!」「うるさい!」と叱ってしまうのも、よくある間違いの一つ。前述のとおり、大きな声で叱ることは犬にとって飼い主が一緒に吠えているように感じられることがあります。
また、叱られることで一時的に吠えを止めたとしても、根本的な原因は解決されていません。恐怖や不安から吠えている場合は、叱られることでさらに不安が増し、問題が悪化することも考えられるでしょう。
叱るのではなく、吠えを無視する、別の行動に誘導する、環境を変えるなどのアプローチを取ることが望ましいです。
吠え始めてからおやつを与える
「吠えを止めさせたい」と焦るあまり、吠えている最中におやつを与えてしまうケースも見られます。一見すると吠えが止まるため効果があるように感じますが、実際には「吠えたらおやつがもらえる」という学習を強化してしまっています。
おやつは正しい行動を褒めるために使うもの。吠えを止めた瞬間や、静かにしているときに与えることで、「静かにしていれば良いことがある」という学習につなげていきましょう。
吠えを止めさせるためにおやつを見せて気を引くのも同様の問題があります。代わりに、吠え出す前に別の行動に誘導するなど、予防的なアプローチを心がけてください。
中途半端な無視
要求吠えに対して無視することは効果的なアプローチですが、中途半端な無視は逆効果になることがあります。たとえば、10分間無視し続けた後に根負けして反応してしまうと、犬は「10分以上吠え続ければ反応してもらえる」と学習してしまうでしょう。
無視を始めたら、何があっても最後まで貫く覚悟が必要です。吠えが激しくなったり、長時間続いたりしても、静かになるまで一切反応しないことが重要となります。
どうしても無視を続けることが難しい場合は、犬を別の部屋に移動させる、自分が別の部屋に移動するなど、物理的に距離を取る方法も検討してみてください。
吠えに対して不規則な対応をする
その日の気分や状況によって対応を変えてしまうのも、改善を妨げる要因となります。「今日は忙しいから」「今日は機嫌が悪いから」と対応を変えると、犬はルールを理解できなくなってしまうでしょう。
犬のしつけにおいては、一貫性がとても重要。「吠えには常に無視で対応する」「静かにしていたら必ず褒める」というように、いつでも同じルールで接することを心がけてください。
家族で飼育している場合は、全員が同じ対応ができるよう、事前にルールを共有しておくことも大切です。
マルプーと快適に暮らすための環境づくり

吠え対策として、日々の生活環境を整えることも非常に重要です。犬が安心して過ごせる環境があれば、不安やストレスからくる吠えを予防することができるでしょう。
安心できる居場所を用意する
マルプーが安心して過ごせる「自分だけの場所」を用意してあげましょう。クレートやケージを活用し、そこが犬にとっての「巣」となるよう環境を整えることが大切です。
クレートやケージには毛布やベッドを敷いて快適に過ごせるようにし、上からブランケットをかけて薄暗く落ち着ける空間を作ります。静かで人通りが少ない場所に設置するのが望ましいですが、完全に隔離された場所ではなく、家族の気配が感じられる場所がベターといえるでしょう。
この居場所を「罰として入れる場所」にしないことも重要です。クレートトレーニングを行い、自らすすんで入りたくなる場所として認識させましょう。
生活音への慣れを促す
日常生活で生じるさまざまな音に慣れさせておくことで、音への過敏な反応を防ぐことができます。子犬のうちから少しずつ経験させていくのが理想的ですが、成犬になってからでも対応は可能です。
インターホン、掃除機、ドライヤー、洗濯機など、家庭内で発生する音に段階的に慣れさせていきましょう。最初は小さな音量から始め、犬がリラックスしているときにおやつを与えながら聞かせます。徐々に音量を上げ、普通の大きさの音でも落ち着いていられるようにしていきます。
音に対して過敏に反応してしまう場合は、BGMとしてテレビやラジオの音を流しておくのも効果的。常に適度な音がある環境に慣れることで、突発的な音への反応が和らぐこともあるでしょう。
留守番対策を万全に
マルプーは分離不安を起こしやすい傾向があるため、留守番対策は特に重要です。留守番中のストレスを軽減する工夫を施すことで、吠え問題の予防につなげましょう。
まず、出かける前に十分な運動をさせておくことが基本。疲れていれば留守番中も眠って過ごすことが多くなります。知育玩具やコングにおやつを詰めたものを用意しておくと、一人の時間も楽しく過ごせるでしょう。
出かけるときや帰宅時に大げさに挨拶しないことも大切です。出入りを何気ないものとして扱うことで、「飼い主がいなくなること」への過度な反応を防ぐことができます。
最初は短時間の留守番から始め、徐々に時間を延ばしていく「分離練習」も効果的。いきなり長時間の留守番をさせるのではなく、段階的に慣れさせていきましょう。
適切な温度・湿度管理
マルプーは被毛が豊富ですが、体が小さいため温度変化には敏感です。暑さや寒さによる不快感がストレスとなり、吠えにつながることもあるでしょう。
室温は夏場は25度から28度、冬場は20度から25度程度が目安となります。エアコンの風が直接当たらないよう注意し、ケージの位置も考慮してください。
また、乾燥しすぎる環境は皮膚トラブルの原因にもなるため、適度な湿度を保つことも大切。加湿器の使用や、水を入れたボウルを置くなどの工夫が有効です。
マルプーの性格別・吠え対策アドバイス

マルプーは個体によって性格が異なり、それに応じた対策が必要です。ここでは、性格タイプ別の吠え対策を紹介しましょう。
臆病・警戒心が強いタイプ
臆病で警戒心が強いマルプーは、見知らぬ人や環境の変化に対して敏感に反応し、警戒吠えをしやすい傾向があります。
このタイプには、無理に刺激に慣れさせようとするのではなく、犬のペースに合わせた段階的なアプローチが効果的。安心できる距離から刺激を観察させ、落ち着いていられたら褒めることを繰り返していきます。
飼い主が落ち着いた態度で接することも重要です。飼い主が動揺すると犬も不安を感じてしまうため、何があっても穏やかに振る舞うよう心がけましょう。「この人がいれば大丈夫」という信頼関係を築くことが、臆病な犬にとっては最大の安心材料となります。
甘えん坊・分離不安傾向タイプ
甘えん坊で飼い主への依存心が強いマルプーは、分離不安からの吠えが起こりやすいタイプといえます。留守番中に吠え続けたり、飼い主の姿が見えなくなると不安になったりすることがあるでしょう。
このタイプには、少しずつ一人で過ごす時間に慣れさせるトレーニングが必要です。最初は数秒間視界から消えるところから始め、徐々に時間を延ばしていきます。一人でも楽しめる知育玩具を活用するのも効果的でしょう。
また、四六時中べったりくっついているのではなく、同じ空間にいても別々のことをして過ごす時間を設けることも大切。「飼い主がそばにいなくても安全だ」という感覚を育てていきます。
活発・興奮しやすいタイプ
活発でテンションが上がりやすいマルプーは、興奮からの吠えが起こりやすいタイプです。嬉しいときや遊びの最中に吠えてしまうことがあるでしょう。
このタイプには、十分な運動と遊びでエネルギーを発散させることが基本。エネルギーが有り余っていると興奮しやすくなるため、毎日の散歩と遊びを欠かさないようにしましょう。
また、興奮しているときには相手にしないというルールを設けることも効果的です。吠えたり飛び跳ねたりしているときは無視し、落ち着いたときに褒めて遊んであげるようにすることで、「落ち着いていると良いことがある」と学習させていきます。
賢く学習能力が高いタイプ
トイプードル譲りの高い知性を持つマルプーは、飼い主の反応を見て行動を学習する能力に長けています。良い行動も悪い行動もすぐに覚えてしまうため、最初から正しい対応を心がけることが重要でしょう。
このタイプには、ポジティブな強化を活用したトレーニングが効果的。「吠えないことで良いことが起きる」という経験を繰り返し積ませることで、望ましい行動を定着させていきます。
また、頭を使う遊びや知育玩具も取り入れると良いでしょう。精神的な満足感を得ることでストレスが軽減され、問題行動の予防にもつながります。
マルプーの月齢・成長段階別の吠え対策

マルプーの吠えへの対策は、月齢や成長段階によって重点を置くポイントが異なります。それぞれの時期に適したアプローチを見ていきましょう。
生後2か月から3か月:環境への不安が強い時期
この時期は新しい環境に慣れていないため、不安から吠えることが多い段階です。特にお迎え直後は夜鳴きが見られることもあるでしょう。
まずは安心できる環境づくりを最優先に。クレートやケージを快適に整え、飼い主の気配が感じられる場所に設置します。無理に離れる時間を作るのではなく、まずはこの家が安全な場所だと認識してもらうことが大切です。
社会化も始める時期ですが、ワクチン接種が完了していないため行動範囲は限られます。家の中でさまざまな音を聞かせたり、家族以外の人に会わせたりするところから始めましょう。
生後4か月から5か月:賢さが裏目に出やすい時期
この時期になると学習能力が高まり、飼い主の反応を見て行動を調整するようになります。「吠えたらかまってもらえた」という経験を一度でもすると、それを覚えてしまう可能性があるでしょう。
要求吠えへの対応は特に一貫性を持って行うことが重要。吠えても絶対に反応しない、静かにしているときにたくさん褒める、というルールを徹底してください。
ワクチン接種が完了したら、外の世界での社会化も本格的に始める時期。他の犬や人との交流を積極的に設け、さまざまな経験を積ませていきましょう。
生後6か月から8か月:個性が固まってくる時期
この時期になると、その犬の持つ性格傾向がはっきりしてきます。臆病なタイプ、活発なタイプ、甘えん坊タイプなど、個性に合わせた対応が求められるでしょう。
吠えの傾向も固まってくるため、問題が見られる場合は早めに対処することが大切。この時期に放置してしまうと、癖として定着してしまう恐れがあります。
トレーニングの成果も出やすい時期なので、基本的なコマンドをしっかり教えていきましょう。「静かに」のコマンドもこの時期にマスターしておくと後々役立ちます。
生後9か月から1歳:今後を左右する重要な時期
この時期の対応次第で、「飼いやすい犬」にも「大変な犬」にもなり得る重要なターニングポイントです。これまでのしつけの成果が見えてくる一方、思春期特有の反抗的な態度が見られることもあるでしょう。
一時的に言うことを聞かなくなったように感じても、根気強く一貫した対応を続けることが大切です。ここで諦めたり、対応を変えたりしてしまうと、問題行動が定着してしまうリスクがあります。
成犬としての行動パターンが確立される時期でもあるため、良い習慣を継続して強化していきましょう。
成犬期以降:維持と必要に応じた修正
成犬になると基本的な性格や行動パターンは安定してきますが、生涯を通じてしつけは続いていくもの。良い習慣を維持しつつ、必要に応じて修正を加えていくことが大切です。
成犬になってから吠え癖を直すことは子犬の頃より時間がかかることもありますが、不可能ではありません。根気強く取り組むことで、改善は期待できるでしょう。
シニア期に入ると認知機能の低下から吠えが増えることもあるため、年齢に応じた対応も心がけてください。気になる変化があれば獣医師に相談することをおすすめします。
マルプーを飼う前に知っておきたい吠え以外のポイント

マルプーを家族に迎えることを検討している方のために、吠え以外にも知っておきたい飼育のポイントを紹介します。
被毛のお手入れとトリミング
マルプーは抜け毛が少ない犬種ですが、毛が伸び続けるため定期的なトリミングが必要。1か月から2か月に一度はプロのトリマーにカットしてもらうのが望ましいでしょう。
毎日のブラッシングも欠かせません。毛が絡まりやすいため、放置すると毛玉ができてしまいます。特に耳の後ろや脇の下、お腹まわりなどは毛玉ができやすい箇所。ピンブラシやスリッカーブラシを使って丁寧にとかしてあげてください。
涙やけが起こりやすい犬種でもあるため、目の周りのケアも重要です。こまめに涙を拭き取り、清潔に保つようにしましょう。
運動量と散歩の目安
マルプーは小型犬ですが、活発なトイプードルの血を引いているため、適度な運動は必要です。1日2回、各15分から30分程度の散歩を目安にしましょう。
ただし、運動量は個体によって異なります。もっと遊びたがる子もいれば、短い散歩で満足する子もいるでしょう。愛犬の様子を観察しながら、適切な運動量を見極めてください。
室内での遊びも取り入れると良いでしょう。ボール遊びや引っ張りっこ、知育玩具など、体と頭の両方を使う遊びで満足感を与えてあげてください。
かかりやすい病気
マルプーは比較的健康な犬種ですが、親犬種から受け継ぎやすい病気もあります。膝蓋骨脱臼(パテラ)は小型犬に多い疾患で、膝のお皿が正常な位置からずれてしまう状態。歩き方に異変がないか日頃から観察しておきましょう。
進行性網膜萎縮症(PRA)は目の病気で、徐々に視力が低下していきます。暗い場所で物にぶつかるようになった、などの様子が見られたら早めに受診を。
涙やけも多く見られる問題です。涙の量が多かったり、涙管が詰まったりすることで目の下が茶色く変色してしまいます。こまめなケアと、必要に応じた獣医師への相談が大切でしょう。
飼育費用の目安
マルプーの飼育には、食費、医療費、トリミング代などさまざまな費用がかかります。年間の飼育費用は30万円から40万円程度を見込んでおくと良いでしょう。
トリミング代は1回あたり5,000円から10,000円程度が相場。月に一度通うとすると、年間で6万円から12万円ほどかかる計算になります。
医療費は健康な状態でも年間数万円、病気や怪我があればさらに高額に。ペット保険への加入も検討してみてください。
生涯にかかる費用は、少なくとも500万円程度と考えておくと現実的でしょう。
マルプーの吠えに関するよくある質問

最後に、マルプーの吠えに関してよく寄せられる質問に回答していきます。
マルプーはマンションでも飼える?
マルプーは比較的吠えにくい犬種であり、サイズも小さいことから、マンションでの飼育には向いているといえます。ただし、ペット可の物件であることは大前提として、しっかりとしたしつけを行うことが必要でしょう。
吠え対策をしっかり行い、近隣への配慮を忘れなければ、マンションでも快適に暮らすことは十分可能。入居前に規約を確認し、必要に応じて近隣挨拶なども済ませておくと安心です。
オスとメスで吠えやすさに違いはある?
一般的に、メスのほうがおとなしい傾向があるといわれていますが、吠えやすさに関しては個体差のほうが大きいでしょう。オスだから吠えやすい、メスだから吠えにくい、とは一概にいえません。
性格や気質は遺伝的な要素に加え、育った環境やしつけの影響を強く受けます。性別よりも、その子の個性を見極めて対応することが大切です。
成犬になってからでも吠え癖は直る?
成犬になってからでも吠え癖を改善することは可能ですが、子犬のころよりも時間がかかることは覚悟しておく必要があります。長年の習慣を変えるには根気強いトレーニングが必要でしょう。
ポイントは、これまでの対応を見直し、正しい方法で一貫した対応を続けること。改善が見られるまでに数週間から数か月かかることもありますが、諦めずに取り組むことで変化は期待できます。
一人で取り組むのが難しい場合は、ドッグトレーナーや動物行動専門の獣医師に相談することも検討してみてください。
吠え防止グッズは効果がある?
吠え防止グッズにはさまざまな種類がありますが、使用には注意が必要です。超音波を発するもの、振動を与えるもの、スプレーを噴射するものなどがありますが、いずれも根本的な解決にはなりにくいでしょう。
グッズに頼るよりも、吠えの原因を理解し、適切なしつけと環境づくりで対処することをおすすめします。どうしてもグッズを使いたい場合は、犬にストレスを与えないものを選び、一時的な補助として活用する程度にとどめてください。
吠えが改善するまでにどのくらいかかる?
改善までの期間は、吠えの種類や程度、しつけの方法、個体差などによって大きく異なります。軽度の要求吠えであれば数日から数週間で改善することもありますが、根深い吠え癖の場合は数か月かかることも珍しくありません。
大切なのは、「すぐに結果を求めない」という心構え。焦って無理なトレーニングをしたり、途中で諦めて対応を変えたりすると、かえって問題が悪化することも。
毎日少しずつ、一貫した対応を続けていくことが、確実な改善への道となります。
まとめ
マルプーは比較的吠えにくい犬種として知られていますが、個体差や環境、しつけの方法によって吠え癖がつくこともあります。吠えを予防し、問題が起きたときに適切に対処するためには、マルプーの性格や吠えの原因を理解することが欠かせません。
吠えには必ず理由があり、警戒心、要求、分離不安、興奮、ストレスなど、さまざまな原因が考えられます。その原因に応じた対策を取ることで、効果的に吠えをコントロールすることが可能となるでしょう。
しつけにおいては、一貫性のある対応が何よりも重要です。家族全員が同じルールで接し、吠えても反応しない、静かにしていたら褒めるという基本を守り続けることで、マルプーは「吠えなくても良い」ということを学んでいきます。
社会化トレーニング、適切な運動と遊び、安心できる環境づくりなど、日々の生活の中で取り組めることはたくさんあります。愛犬との信頼関係を築きながら、焦らず根気強く取り組んでいきましょう。
もし改善が見られない場合は、専門家の力を借りることも一つの選択肢です。一人で抱え込まず、ドッグトレーナーや獣医師に相談してみてください。
マルプーは適切なしつけと愛情を注げば、吠えの少ない穏やかな家庭犬として、飼い主に大きな喜びをもたらしてくれる存在となるはずです。本記事が、マルプーとの幸せな暮らしの一助となれば幸いです。




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