マルプー、その小さく愛らしい姿が人々を魅了する一方で、ジャンプ行動が原因で予期せぬ危険を招くことがあります。
僕ね、跳んじゃってた!
小さいころめちゃくちゃ跳んでたね!
ということで、本記事では、なぜマルプーのジャンプが危険であるのか、そしてジャンプをどのようにすればやめさせられるのかについて、深く掘り下げて解説します。
愛犬の安全と健康を守るために、ご自身の犬の行動を理解し、適切な対策を講じることが重要ですよ。
この記事はこんな方におすすめ
・愛犬のマルプーがジャンプしている
・愛犬の関節が弱い
マルプーがジャンプする理由
そもそも犬は、優れたジャンプ能力を持つ生き物です。
そのルーツは古く、かつて人間の狩猟活動をサポートする役割を果たしてきたは、獲物を追い詰めたり、時にはその上に飛び乗るためにジャンプを行ってきました。
家庭で飼われるマルプーでも、ジャンプ行動は頻繁に見受けられます。
ソファやベッドへ飛び乗るためにジャンプをし、また興奮した際にも同様の行動を取ります。
散歩の前に飼い主の手元でリードや好きなおもちゃに向けて飛び跳ねることも、マルプーの日常風景です。
また、ゲートやサークルから抜け出して飼い主に接近しようと、その場で飛び跳ねる犬も少なくありません。
ジャンプ力は、犬種ごとの骨格や筋肉の構造によって大きく左右されます。
例えば、シーズーやパグのような伝統的な愛玩犬はジャンプ力が弱い傾向にあります。
一方で、トイプードルは小型の愛玩犬でありながら、元々水辺での狩猟を得意とする運動神経に優れたスタンダードプードルの血を引くため、ジャンプ力があります。
マルプーもトイプードルの血が入ってるからなのか!
マルプーのジャンプは健康に悪影響
マルプーのジャンプは、その愛らしいですが、ジャンプが健康上の問題を引き起こす可能性もあることを理解することが重要です。
ドッグスポーツでバーを飛び越える、フリスビーをキャッチするために前進しながらジャンプするといった行動は、健康な足腰を持つ犬にとっては問題ない行動です。
しかし、マルプーが垂直方向へとジャンプすると、愛犬の下半身に大きな負担がかかることがあります。
特にゲートやケージの前で後ろ足でピョンピョンと跳ねる行動は、頻繁に繰り返されると健康を害する可能性があります。
また、成長過程にある子犬が頻繁に垂直ジャンプを行うと、発育に悪影響を及ぼすだけでなく、骨折や関節の損傷などの怪我を引き起こすリスクもあります。
これは、子犬の骨や筋肉が未発達であるため、大人の犬に比べて体が弱いからです。
したがって、愛犬マルプーのジャンプ行動については、適度な制限が必要であり、健康と安全を守るためには飼い主自身が注意深く観察し、適切な管理をすることが求められますよ。
マルプーのジャンプが原因で起こる可能性がある病気
マルプーのジャンプが原因で起こる可能性がある病気について考えてみましょう。
健康な犬がジャンプをすること自体に問題はありませんが、頻繁なジャンプや誤った着地は、以下のような病気やケガのリスクを増加させます。
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは、椎間板が脊髄を圧迫する病気で、特にミニチュア・ダックスフンド、フレンチ・ブルドッグ、ウェルシュ・コーギーなどの犬種が遺伝的にかかりやすいことが知られています。
しかし、垂直方向へのジャンプが腰に負担をかけると、マルプーを含むすべての犬種で発症リスクが高まります。
症状が進行すると後肢を引きずる、下半身の麻痺などの問題が生じ、治療には保存療法や外科手術が必要となります。
ケガ(骨折など)
ジャンプ自体よりも、着地の瞬間に骨折の危険性が増します。
特にトイ・プードルやイタリアン・グレーハウンドなど、骨が細い犬種では注意が必要です。
前肢から硬い地面に着地すると前肢を、垂直ジャンプで後肢から着地すると後肢を骨折することが多く、また、バランスを崩して転倒し、家具などに体をぶつけるケースもあります。
膝蓋骨脱臼(パテラ)
膝蓋骨脱臼は、通俗的には「膝のお皿がはずれる」状態で、小型犬に多い関節疾患です。
遺伝的要因もありますが、滑りやすい床での生活やジャンプは発症や病状悪化のリスクを高めます。
膝蓋骨脱臼の程度は軽度から重度まで4段階に分類され、重度の場合には外科手術が必要となることもあります。
既に膝蓋骨脱臼を発症したマルプーにとっては、ソファなどへのジャンプを防ぐ環境作りが重要となります。
僕もパテラ予備軍だから気をつけないといけないんだ!
マルプーのジャンプをやめさせる方法
愛犬がジャンプによって健康を害しないよう、ジャンプをやめさせるための対策を考えてみましょう。
環境整備
愛犬がサークル内で頻繁にジャンプをする場合、サークルの天井部を布で覆うと良いでしょう。
これにより、愛犬は飼い主と目が合わず、注意を引くためのジャンプを控えるようになります。
また、ソファやベッドへのジャンプを防ぐためには、犬用のステップ(クッション状の階段)を設置することがおすすめです。
老犬になると筋力が衰え、ジャンプが困難になるため、特に注意が必要です。
ジャンプを控えるようになったら、早めにステップを設置しましょう。さらに、ソファやベッドからの飛び降りが危険なため、着地点には弾力性のあるマットや座布団を設置することが望ましいです。
滑りやすい床での生活は関節に悪影響を及ぼすので、滑りにくい床材への変更も検討しましょう。
しつけ
愛犬がおもちゃや散歩用リード、飼い主の姿を見て興奮してジャンプする場合は、その行動を別の行動に置き換えるトレーニングが有効です。
例えば、おもちゃ遊びでは、「オスワリ」の指示に従った後におもちゃを渡すようにすると、愛犬は座ることで報酬が得られると学びます。
ゲートの前やリードに飛びつく犬に対しても同様の方法が有効で、愛犬が座ることでゲートが開かれたり、リードが装着されたりすると覚えるでしょう。
ジャンプしても願いが叶わず、代わりに座るなどの行動をとると願いが叶うというルールを覚えさせることがポイントです。
ジャンプ大好きなマルプーたち
マルプーのジャンプのまとめ
以上で、なぜマルプーのジャンプが危険であるのかについて深く掘り下げて解説してきました。
やめなきゃいけないねー!
今は若いからいいけど、気をつけないとまずいよね!
垂直方向へのジャンプはマルプーの足腰に大きな負担をかけるため、そのような行動は避けるべきです。
さらに、ジャンプからの着地時にバランスを失ったり、硬い地面に着地したりすると、骨折などの怪我をする危険性が高まります。
愛犬が安全な生活を送るためには、物理的な環境の整備と行動誘導のトレーニングの両方が重要となります。
愛犬との素晴らしい日々を保つためにも、これらの対策をぜひとも考えてあげてくださいね。
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